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フレイルについて

フレイルとは、年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態をさします。

また、「フレイル診療ガイド2018年版」(日本老年医学会/国立長寿医療研究センター、2018)では、「フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられますが、身体的脆弱性のみならず精神・心理的脆弱性や社会的脆弱性などの多面的な問題を抱えやすく、自立障害や死亡を含む健康障害を招きやすいハイリスク状態を意味します。」とされています。

フレイルについては、早めに気づいて、適切な取組を行うと、進行を防ぎ、健康に戻ることができる可能性があるとされています。

●フレイルの基準(公益財団法人長寿科学振興財団)

フレイルの基準には、さまざまなものがありますがFriedが提唱したものが採用されていることが多いです。Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。

1 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少

2 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3〜4日以上感じる

3 歩行速度の低下

4 握力の低下

5 身体活動量の低下

フレイルには、体重減少や筋力低下などの身体的な変化だけでなく、気力の低下などの精神的な変化や社会的なものも含まれます。

※厚生労働省では、フレイル予防も視野に入れて策定した食事摂取基準(2020年版)を活用し、高齢者やその家族、行政関係者等が、フレイル予防に役立てることができる普及啓発ツールを作成しています。

厚生労働省のHPから、パンフレット「食べて元気にフレイル予防」と「普及啓発用動画」が閲覧できます。

※追記 新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図りつつ、居宅においても健康を維持するため、そして安心して通いの場の活動を再開するために必要な情報を発信する特設Webサイトが公開されています。

サイト名:地域がいきいき 集まろう!通いの場

URL: https://kayoinoba.mhlw.go.jp /