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令和2年度厚生労働省予算案(高齢期も見据えたキャリア形成支援の推進)

令和2年度厚生労働省予算案における重点事項のなかで、「人材育成の強化と人材確保の推進」の高齢期も見据えたキャリア形成支援の推進に注目してみました。

令和元年度当初予算額も1.204億円と高額でしたが、令和2年度はさらに増えて1.737億円となっています。

●高齢期も見据えたキャリアプラン形成支援の推進

⑴労働者のキャリアプラン再設計や企業内のキャリアコンサルティング導入等を支援する拠点の整備(新規)

労働者のキャリアプラン再設計や企業内の取組みを支援するキャリアサポートセンター(仮称)を整備し、労働者等及び企業に対しキャリアコンサルティングを中心とした総合的な支援を実施する。労働者等に対しては、特に中高年齢層等に対し、キャリアの棚卸しや高齢期を見据えたキャリアプラン再設計をジョブ・カードを活用しながら支援する。企業に対してはセルフ・キャリアドックの導入を支援するとともに、ジョブ・カード制度の周知、ジョブ・カード制度活用企業の開拓等を行う。

※セルフ・キャリアドック:労働者のキャリア形成を支援するため、年齢、就業年数、役職等の節目において定期的にキャリアコンサルティングを受ける機会を設定する仕組み

⑵企業の実情に応じた中高年齢層向け訓練の提供(新規)

65歳超の高齢者の継続雇用支援のため、生産性向上人材育成支援センターによる、各企業の実情に応じたオーダーメイド型、レディメイド型の在職者向け訓練を推進する。

⑶「人づくり革命基本構想」に基づいたカレント教育の推進

①正社員就職の実現を図る長期高度人材育成コースの推進

ハロートレーニング(公共職業訓練)において、国家資格の取得等により、正社員就職を実現する長期の訓練を推進する。

②長期の教育訓練休暇制度を推進する事業主等への助成金による支援

長期の教育訓練休暇制度を導入し、一定期間以上の休暇取得実績が生じた事業主等に対して助成金による支援を実施する。

③中小企業等の労働者を対象としたIT理解・活用力習得のための職業訓練の実施

中小企業や製造現場等で働く人向けのIT理解・活用力習得のための職業訓練コースについて、全国の生産性向上人材育成センターで実施する。