ブログ

ブログ

O-NET(オーネット)

O-NET(オーネット)は、米国職業分類に含まれた全体で約900職種について、具体的な能力、必要な知識、向いている興味や価値観等を共通尺度上で数値化したデータを提供したウェブサイトです。

日本では、2018年に職業情報提供サイト(日本版O-NET)仮称を立ち上げることを発表し、2020年中の運用開始予定です。

導入の背景として、厚生労働省では、人口減少下で安定的な経済成長を実現していくためには、一人ひとりが持つ能力を最大限に活かし、国全体の労働生産性の向上を図ることが重要であるとしています。

平成28年版労働経済の分析によると、労働移動が盛んな国ほど生産性が高いとされており、生産性向上のためには、単線型の日本のキャリアパスを変え、転職・再就職などの多様な採用機会の拡大を図っていくことが重要であり、そのためには、転職希望者がこれまで経験した職業に関するスキルや能力等を活かした就職活動や企業の採用活動が行えるよう、職業に求められるタスク(具体的な作業)や必要な職業スキル等の細分化を含めた「職業情報の見える化」を進め、広く求人者、求職者等に提供していくことが重要だと考えられます。

「職業情報の見える化」を推進するためには、専門機関による詳細な調査・分析を経て情報収集を行うとともに職務を遂行するために必要な知識、経験、スキルを広く労働市場に通用する客観的・定量的な基準によって、明確化・提示することが重要であり、OーNETを構築し、求職者等が自らの能力・適性に応じた職業選択、求人者の円滑な採用活動並びにハローワーク等の支援機関における若年者に対するキャリア形成支援及び高齢者や障害者等を含む求職者等に対する対する職業相談・職業紹介等を促進し効果的なマッチングを図ることとしています。