ブログ

ブログ

ネットショッピングの状況について

ネットショッピング※の状況

1 ネットショッピング利用世帯の割合は過去最高

2024年の二人以上の世帯におけるネットショッピングを利用した世帯の割合(1か月当たり)は55.3%となり、2002年の調査開始以来、過去最高水準だった前年(53.5%)を上回った。

※ネットショッピングとは、世帯におけるインターネットを通じた財(商品)やサービスの購入をいう。

2 ネットショッピング支出金額は過去最高

2024年の二人以上の世帯におけるネットショッピングの支出金額は、1か月平均24.928円、利用世帯当たりの支出金額は45.047円と、いずれも2002年の調査開始以来、過去最高となった。

前年と比べると、ネットショッピングの支出金額は名目8.3%の増加となった。これは物価上昇分※を上回る結果となっている。項目別にみると、「旅行関係費」が15.5%の増加、「チケット」が13.7%の増加などとなった。

また、項目別の支出割合をみると、「食料」の支出が21.0%と最も高く、次いで「旅行関係費」が20.8%、「衣類・履物」が10.2%、「家電・家具」が7.0%、「チケット以外の教養関係費」5.4%などとなった。

※「消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く場合)」の2024年の前年比は+3.2%

項目別に、新型コロナウイルス感染症の影響がなかった2019年と比べてみると、2024年は「食料」が163.1%の増加と最も増加率が高く、次いで「保険」が89.2%の増加などとなった。また、「チケット」は2020年及び2021年に、「旅行関係費」は2020年から2022年まで、いずれも新型コロナウイルス感染症拡大の影響により減少となっていたが、2024年にそれぞれ57.9%増加、52.5%増加となった。

世帯主の年齢階級別に前年と比べてみると、全ての年齢階級で増加となった。60〜69歳は11.4%の増加と最も増加率が高く、次いで40〜49歳が11.2%などとなった。

3 「旅行関係費」の支出金額は、全ての年齢階級で増加

2024年の二人以上の世帯におけるネットショッピングによる支出のうち、項目別にみて最も増加率が高かった「旅行関係費」について、決済方法別に前年と比べてみると、「宿泊料、運賃、パック旅行費(インターネット上での決済)」は19.0%の増加、「宿泊料、運賃、パック旅行費(インターネット以外での決済)」は5.1%の増加となった。

また、「旅行関係費」の支出金額について月別にみると、8月の支出金額が最も多かった。

さらに、世帯主の年齢階級別に前年と比べてみると、60〜69歳が20.4%の増加と最も増加率が高く、次いで40〜49歳が20.2%の増加となるなど、全ての年齢階級で増加となった。

4 「教養関係費」の支出金額は、「電子書籍」、「ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど」などで増加

2024年の二人以上の世帯におけるネットショッピングによる支出のうち、「教養関係費」について、内訳ごとに前年と比べてみると、「電子書籍」が21.9%の増加、次いで「ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど」が15.0%の増加などとなった。一方、「音楽・映像ソフト、パソコン用ソフト、ゲームソフト」が3.3%の減少となった。

また、「教養関係費」の内訳の支出金額について月別にみると、いずれの月も「チケット」が最も多く、特に7月、8月及び12月が多かった。

さらに、世帯主の年齢階級別に前年と比べてみると、70歳以上が17.8%の増加、次いで40〜49歳が12.5%の増加などとなった。一方、40歳未満は3.7%の減少となった。

 

総務省統計局 2024年 家計消費状況調査 結果の概況