IPCC 第6次評価報告書(AR6)統合報告書(SYR)の概要 2024年11月版 環境省 地球環境局
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とは
世界気象機関(WMO)及び国連環境計画(UNEP)により、1988年に設立された政府間組織。2023年3月現在、195の国と地域が参加
AR6統合報告書の主なメッセージ(現状と傾向)
▪️人間活動が主に温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を引き起こしてきたことには疑う余地がなく、1850〜1900年を基準とした世界平均気温は2011〜2020年に1.1°Cの温暖化に達した。
▪️大気、海洋、雪氷圏、及び生物圏に広範かつ急速な変化が起こっている。人為的な気候変動は、既に世界中の全ての地域において多くの気象と気候の極端現象に影響を及ぼしている。このことは、自然と人々に対し広範な悪影響、及び関連する損失と損害をもたらしている。
▪️2021年10月までに発表された「国が決定する貢献(NDCs)」によって示唆される2030年の世界全体のGHG排出量では、温暖化が21世紀の間に1.5°Cを超える可能性が高く、温暖化を2°Cより低く抑えることが更に困難になる可能性が高い。
AR6統合報告書の主なメッセージ(長期的・短期的応答)
▪️継続的な温室効果ガスの排出は更なる地球温暖化をもたらし、考慮されたシナリオ及モデル化された経路において最良推定値が2040年(※多くのシナリオ及び経路では2030年代前半)までに1.5°Cに到達する。
▪️将来変化の一部は不可避かつ/又は不可逆的だが、世界全体の温室効果ガスの大幅で急速かつ持続的な排出削減によって抑制しうる。
▪️地球温暖化の進行に伴い、損失と損害は増加し、より多くの人間と自然のシステムが適応の限界に達する。
▪️温暖化を1.5°C又は2°Cに抑制しうるかは、主にCO2排出正味ゼロを達成する時期までの累積炭素排出量と、この10年の温室効果ガス排出削減の水準によって決まる。
▪️全ての人々にとって住みやすく持続可能な将来を確保するための機会の窓が急速に閉じている。この10年間に行う選択や実施する対策は、現在から数千年先まで影響を持つ。
▪️気候目標が達成されるためには、適応及び緩和の資金はともに何倍にも増加させる必要があるだろう。
3月23日 世界気象デーにちなんで
アメリカ「パリ協定」から離脱へ