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第19回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況

平成17年から令和5年まで、同一の中高年世代の男女を追跡調査

中高年者縦断調査は、平成17年10月末に50〜59歳であった全国の中高年者世代の男女に対して、家族の状況、健康の状況、就業の状況などを継続的に調査し、高齢者対策などの厚生労働行政施策のための基礎資料を得ることを目的としています。第19回調査では、平成17年の第1回調査から協力が得られた15.523人について集計しており、調査対象者の年齢は、68〜77歳となっています。

1 世帯の状況

この18年間で、「夫婦のみの世帯」の割合は増加、「三世代世帯」、「親なし子ありの世帯」の割合は減少

第1回調査(平成17年)から18年間の世帯構成の変化をみると、「夫婦のみの世帯」は、第1回21.5%から第19回48.0%と増加している。一方、「三世代世帯」は、第1回22.5%から第19回10.0%、「親なし子ありの世帯」は、第1回39.5%から第19回23.3%と減少している。

また。第1回の世帯構成別に第19回の世帯構成をみると、「夫婦のみの世帯」に変化した割合は、「親なし子あり世帯」が47.4%、「親あり子なし世帯」が44.2%と高くなっている。

2 健康の状況

⑴健康状態の変化

この18年で、健康状態が「よい」と思っている者の割合は減少傾向

第1回調査から18年間の健康状態の変化をみると、「よい」と思っている者は、第1回84.8%から第19回では75.1%と減少傾向となっている。

また、第1回の健康状態別に第19回の健康状態をみると、「よい」から「わるい」に変化した割合は18.6%となっている。

⑵健康維持のために心がけていることと健康状態

第1回調査から継続して健康維持のために心がけていることについて、健康状態が「よい」と思っている者と「わるい」と思っている者を比べると、男は「適度な運動をする」、女は「バランスを考え多様な食品をとる」で最も差が大きい

⑶社会参加活動と健康状態

第1回調査から継続している社会参加活動について、健康状態が「よい」と思っている者と「わるい」と思っている者を比べると、男は「スポーツ・健康」、女は「趣味・教養」で最も差が大きい

3 就業の状況

⑴就業状態の変化

この18年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少、「パート・アルバイト」、「自営業主、家族従業者」の割合は減少傾向

⑵仕事をしている者の割合の変化

仕事をしている者の割合は、すべての調査対象者が60歳以上となった8年前と比べて高い

⑶仕事をしている理由

第19回調査(68〜77歳)で仕事をしている理由は、「健康を維持するため」が最も高い

⑷就業希望の状況

第19回調査(68〜77歳)で、仕事をしていない者のうち「仕事をしたい」と思っている者の割合は男は14.2%、女は10.2%