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中年期(middle age・ミドル世代)

特徴

社会的には高年期への準備期であり、身体機能が徐々に低下していく時期である。65歳未満の死亡の中ではこの期の占める割合が最も大きく、45歳から64歳までの区間死亡確率(dx45-64)は男性が13.1%、女性が6.3%にのぼっている。障害は、圧倒的に身体障害の増加が著しい。疾病罹患については、入院回数も新患外来回数も増加している。外来は、呼吸器感染症や外傷が上位であるが、腰痛や目の疾患も増加してくる。入院は、がんが最も多く、次いで骨折、心疾患が続いている。この時期の健康観は、病気と関係が深く、健康が気になり始める時期である。

課題

続く高年期への準備としてこの時期は重要で、趣味、健康問題あるいは親の介護を通したネットワークが形成される可能性が高い。高年期における障害や生活の質を視野に入れて、自らの健康を設計することが重要である。これから定年に向けて老後の生活設計を行っていく必要がある。支援は、職場や家庭に加え、地域を通じたものに重点を置き、マスメディア、企業がそれぞれを支える必要がある。

 

幼年期→少年期→青年期→壮年期→中年期→高年期

 

健康日本21(総論)より