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健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(概要)

健康日本21(第三次)における身体活動・運動分野の取組の推進に資するよう、「健康づくりのための身体活動基準2013」(以下、「身体活動基準2013)という。」を改定し、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を策定した。

⚪︎今回の推奨事項には、「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上行うことを推奨する」などの定量的な推奨事項だけでなく、「個人差等を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組む」といった定性的な推奨事項を含むものであるとともに、「基準」という表現が全ての国民が等しく取り組むべき事項であるという誤解を与える可能性等を考慮し、「身体活動基準」から「身体活動・運動ガイド」に名称を変更した。

⚪︎身体活動・運動に取り組むに当たっての全体の方向性として、「個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組む」こととしている。

⚪︎推奨事項としては、運動の一部において筋力トレーニングを週2〜3日取り入れることや、座位行動(座りっぱなし)の時間が長くなりすぎないように注意すること等を示した。

⚪︎高齢者について、身体活動基準2013では、強度を問わず10メッツ・時/週以上の身体活動を推奨していたが、本ガイドでは、3メッツ以上の身体活動を15メッツ・時/週以上(歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上)行うことに加え、多要素な運動を週3回以上取り入れることを推奨事項とした。

 

※成人の推奨事項(身体活動(=生活活動+運動)

歩行又はそれと同等以上の(3メッツ以上の強度の)身体活動を1日60分以上(1日約8.000歩以上)(=週23メッツ・時以上)

運動 息が弾み汗をかく程度以上の(3メッツ以上の強度の)運動を週60分以上(=週4メッツ・時以上) [筋力トレーニングを週2〜3日]

 

詳細は厚生労働省HPをご確認ください「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023)

 

メッツ(強さの単位):身体活動の強さを安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通に歩行が3メッツに相当します。

 

令和2年にWHOが公表した身体活動・座位行動のガイドラインでは、身体活動を実施することによって、循環器病、2型糖尿病、がんが予防され、うつや不安の症状が軽減されるとともに、思考力、学習力、総合的な幸福感を高められるとされている。

 

参考 糖尿病の新たな呼称案(ダイアベティス)を提案。日本糖尿病学会、日本糖尿病協会