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厚生労働省関係の主な制度変更(令和6年4月)について(医療関係)

⚪︎診療報酬改定薬価改定

・賃上げ・働き方改革等の推進、ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進、安心・安全で質の高い医療の推進、効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上等、様々な課題への対応を行うため、診療報酬改定を実施する。

※令和6年度診療報酬改定の改定率:+0.88%

※診療報酬及び材料価格については令和6年6月1日施行、薬価については令和6年4月1日施行

⚪︎入院時の食費の負担額の見直し

・食材料費の高騰等を踏まえ、食事療養標準負担額及び生活療養標準額のうち食事の提供に係るものについて、1食につき30円引き上げる。

・ただし、所得の状況その他の事情をしん酌して厚生労働省令で定める者等については所得区分に応じて1食につき10〜20円引き上げる。

令和6年6月施行

⚪︎出産育児一時金を全世代で支え合う仕組みの導入

・少子化に歯止めをかけ、子育てを全世代で支援する観点から、後期高齢者医療制度が現役世代の出産育児一時金に係る費用の一部を支援する仕組みを導入する。

⚪︎後期高齢者医療制度における後期高齢者負担率の見直し

・後期高齢者の医療給付費を後期高齢者と現役世代で公平に支え合うため、「後期高齢者一人当たりの保険」と「現役世代の一人当たりの後期高齢者支援金」の伸び率が同じとなるよう、後期高齢者負担率を見直す。

⚪︎前期財政調整制度における報酬調整の導入

・前期高齢者の医療給付費を保険者間で調整する仕組みにおいて、被用者保険者においては報酬水準に応じて調整する仕組みの導入を行う。

⚪︎オンライン資格確認の用途拡大(訪問診療等、柔整あはき等)

・訪問診療、訪問看護、オンライン診療等の居宅等において、モバイル端末等を用いたマイナンバーカードによる本人確認と薬剤情報等の提供の同意を得る仕組み(居宅同意取得型)を運用開始。

※訪問看護は6月開始

・受領委任契約を行う柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の施術所等を対象に、モバイル端末等を用いてマイナンバーカードによる本人確認を行い、必要な資格情報のみを取得できる簡素な仕組み(資格確認限定型)を運用開始。

⚪︎コロナ治療費の費用

・コロナ治療薬の公費支援は終了し、令和6年4月から、医療費の自己負担割合に応じた、通常の窓口負担になる。

 

厚生労働省HP「厚生労働省関係の主な制度変更(令和6年4月)について」より