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AIに関する暫定的な論点整理(要旨)②

⚪︎懸念されるリスクの具体例と対応

・機密情報の漏洩や個人情報の不適切な利用のリスク

・犯罪の巧妙化・容易化につながるリスク

・偽情報などが社会を不安定化・混乱させるリスク

・サイバー攻撃が巧妙化するリスク

・教育現場における生成AIの扱い

・著作権侵害のリスク

・AIによって失業者が増えるリスク

AIの利用

⚪︎生成AIは、デジタル化を加速させ、我が国全体の生産性向上のみならず、様々な社会課題解決に資する可能性がある。

⚪︎AI利用を加速させるため、医療や介護・行政・教育・金融・製造等のデータ連携基盤の構築・DFFT構想の具体化・人材育成・スタートアップの事業環境整備を進めるべき。

⚪︎政府機関が一体となって、機密情報漏洩のリスクなどに配慮しつつ、率先して生成AIの利用可能性を追求することが重要。

⚪︎幅広い世代が生成AIの恩恵を享受できるよう、スキル・リテラシーを身につけることが大切。

AI開発力

⚪︎生成AIに関する基盤的な研究力・開発力を国内に醸成することが重要。政府は、AI開発におけるインフラとも言うべき、計算資源とデータの整備を行うことが最も重要。

⚪︎計算資源を活用するための電力調達が課題。地方のデータセンターの活用を含め、電力を有効活用する方策の検討が必要。

⚪︎開発に用いることのできる日本語を中心とするデータの整備・拡充を進めるべき。

⚪︎また、生成AI自体の開発は、市場原理を最大限尊重した、民間活力を十分活用した従来型ではない開発促進策が期待される。世界からトップ人材が集まる研究環境の構築も期待される。

その他

⚪︎安全保障に関わる論点については、情報管理上の必要性に応じて、専門部署による議論に委ねる。

⚪︎従来型のAIとの適材適所による使い分けも念頭に置くべきである。

⚪︎政府は、AI戦略会議・AI戦略チームを軸に、各省協力しながら政策を立案・推進していく必要がある。

⚪︎AI戦略会議は、「広島AIプロセス」に対しても貢献していく。

⚪︎政府が本論点整理を踏まえた政策を実現するに際しては、広く国民や事業者からの意見を聴くことが重要である。

 

内閣府HP「AI戦略」