セルフ・ネグレクトについて
セルフ・ネグレクト(自己放任)とは、在宅で「高齢者が通常一人の人として、生活において当然行うべき行為を行わない、あるいは行う能力がないことから、自己の心身の安全や健康が脅かされる状態に陥ることとされています。
セルフ・ネグレクトの例
①家の前や室内にごみが散乱した中で住んでいる
②極端に汚れている衣類を着用したり、失禁があっても放置している
③窓や壁などに穴が開いていたり、構造が傾いていたりする家にそのまま住み続けている
④生活に必要な最低限の制度、介護、福祉サービスの利用を拒否する
⑤重度のけがを負っている、あるいは治療が必要な病気があるにもかかわらず、受診・治療を拒否する
⑥当該高齢者の言動や生活、住環境により、近隣住民の生命・身体・生活・財産に影響がある
※上記の例は、認知症などのような疾患から適切な判断力や認知力が低下している、またはさまざまな事情で生活意欲が低下しているために自己放任のような状態になっている場合(無意図的)と、判断力や認知力が低下していないが本人の意思によって自己放任の状態になっている場合(意図的)を含みます。
平成26年度老人保健事業推進費等補助金「セルフ・ネグレクトや消費者被害等の犯罪被害と認知症との関連に関する調査研究事業」報告書 平成27年3月 公益財団法人 あい権利擁護支援ネット