相談窓口担当者の心構え
相談者にとっては、会社に相談するのはハードルが高いことであることを理解しましょう。相談者の話をゆっくり、時間をかけて聴いて、内容の確認を急ぐあまり、話をせかすようなことはしないようにしましょう。ただし、1回の相談時間は長くても1時間程度としましょう。相談が1回で終わらない場合は、次の相談日を設定して切り上げることにより、相談者が気持ちを切り替える時間や冷静な時間をもつことになり、相談の効果を高めます。そのため、1回の相談時間を定めて、事前に相談者に伝え、開始するとよいでしょう。
まず、相談者のプライバシーを守ること、相談によって社内で不利益な取扱いを受けないことを説明しましょう。中立的な立場で相談を受けるようにして、相談者の心情に配慮しながら、相談しやすい対応を心がけましょう。
自分の価値観や偏見を出すことは厳禁です。あくまで、相談者が主張する事実を正確に把握することが目的ですので、意見を言うことは原則として控えます。相談者の気持ちを慮って、言葉や態度で傷つけないように配慮しましょう。
<窓口担当者が言ってはいけない言葉や態度の例>
⚪︎相談者にも問題があるような発言
あなたの行動にも問題があったのではないか
あなたにも隙があったのではないか
過剰反応ではないか
考えすぎではないか
⚪︎不用意な慰め
あなたが魅力的だから、ついそのようなことをしてしまったのでは
あなたが優秀だから、将来を考えて言ってしまったのでは
⚪︎行為者を一般化するような発言
男性(女性)はみんなそのようなものだ
⚪︎きちんと対応する意思を示さない発言
また今度何かあったら連絡してください
時間が解決してくれます
そのくらいのことは我慢した方がよい
彼(彼女)も悪い人ではないから大げさにしない方がよい
⚪︎相談者の意向を退け、担当者の個人的見解を押しつけるような発言
上司に謝罪させたりしたら、職場に居づらくなるのではないか
厚生労働省 職場におけるハラスメント対策マニュアルより