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令和5年版 過労死等防止対策白書(概要版)

第1章 労働時間やメンタルヘルス対策等の状況

1 労働時間等の状況(労働時間の状況)

⚫︎週労働時間が40時間以上の雇用者のうち、60時間以上の雇用者の割合は減少傾向。令和2年に2ポイント近く減少し、令和4年にかけては概ね横ばい(令和4年:8.9%)。

⚫︎業種別に令和4年の状況をみると、一部に前年より増加している業種もあるが、多くの業種では横ばい又は減少。

前年より増加している業種:「運輸業、郵便業」「宿泊業、飲食サービス業」「教育、学習支援業」等

1 労働時間等の状況(勤務間インターバル制度及び年休の状況)

⚫︎勤務間インターバル制度について、制度を知らない企業割合が増加した一方、制度の導入企業割合は継続的に増加(令和4年:5.8%)。

⚫︎年次有給休暇の取得率は、7年連続で増加(令和3年:58.3%)。

⚫︎国家公務員、地方公務員ともに、年次(有給)休暇の平均取得日数は増加(令和2年に減少した「本府省」、「都道府県」も前年より増加)。

2 職場におけるメンタルヘルス対策の状況

⚫︎メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は、60%前後の水準で推移(令和4年:63.4%)。

⚫︎労働者数50人未満の小規模事業場におけるストレスチェックの実施割合は、令和4年が32.3%

⚫︎仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み又はストレスがあるとする労働者の割合は、令和4年が82.2%

第2章 過労死等の現状

⚫︎労災支給決定(認定)件数について、

・脳・心臓疾患は、減少傾向にあるが、令和4年度は前年度より増加(令和4年度:194件)。死亡件数は3年連続で減少(同54件)。

・精神障害は、令和元年度以降、増加傾向(令和4年度:710件)。自殺件数は3年連続で減少(同67件)。

参考 100万人あたりの認定件数(推計)(民間及び国家公務員は令和4年度、地方公務員は令和3年度)

脳・心臓疾患:民間3.4件 国家公務員4.4件 地方公務員7.8件

精神障害:民間12.3件 国家公務員20.0件 地方公務員23.5件

※「民間」は総務省「労働力調査」、「国家公務員」は内閣人事局「一般職国家公務員在職状況統計表」等、「地方公務員」は総務省「地方公務員給与実態調査」等をそれぞれ用いて推計