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問 最近眠れないのですが、このような場合、何科に受診すればいいのでしょうか?

A :不眠症にはさまざまな原因があり、原因によって受診すべき科が異なります。もし、ほかに通院中の病気があり、お薬を服用している場合には、睡眠を障害する薬もありますので、一度かかりつけの医師に相談されるとよいでしょう。

最近では、睡眠に関する専門外来を開いている病院もあります。原因がよくわからず睡眠がとれずに悩んでいる場合には、このような睡眠に関する総合外来を受診されてもよいでしょう。

なお、夜中に何度も目が覚めたり、家族からいびきや無呼吸を指摘されたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、「終夜睡眠ポリグラフ検査」という検査ができる医療機関に受診されるとよいでしょう。

就寝時や夜中に目が覚めた時に足のふくらはぎや足の裏あたりが「むずむず」したような異常感覚があって眠れない場合は、「むずむず脚症候群」という病気の可能性があります。また、睡眠中に足がビクビクと動いて眠りが妨げるような場合は「周期性四肢運動障害」という病気の可能性があります。このような場合も、終夜睡眠ポリグラフ検査ができる医療機関に受診されるとよいでしょう。

最近気分が落ち込んだり、いままで楽しかったことが楽しめなくなってきている場合は、うつ病に伴う不眠症かもしれません。また、原発性不眠といって、原因が特定できない不眠症もありますので、このような場合には一度精神科に受診をされるとよいでしょう。

 

こころの耳Q&A

 

※睡眠時間(令和6年版 厚生労働白書)より

(国際的にみると、我が国の男女の睡眠時間は短くなっている)

1日の時間は有限であることから、労働者にとって、労働時間の長さは睡眠時間の確保に影響を与える。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、我が国の男女の睡眠時間は、国際的にみると短くなっていることが分かる。また、睡眠時間とこころの状態の関係についてみると、2022(令和4)年「国民生活基礎調査」によると、うつ傾向・不安(K6)の点数が「0〜4点」である人の割合は、睡眠時間が「7時間以上8時間未満」の場合に最も高く、睡眠時間が「5時間未満」の場合に最も低い。このことから、睡眠時間の長さは、こころの健康を確保する上で重要な要素のひとつであるといえる。

(約7割の労働者は、理想の睡眠時間が取れていない)

他方で、約7割の労働者は、理想の睡眠時間を取れていないとされている。厚生労働省が行なった調査によると、労働者の理想の睡眠時間は、「7〜8時間未満」が45.4%で最も多く、次いで「6〜7時間未満」の28.9%であった。その一方で、実際の睡眠時間は「5〜6時間未満」が35.5%で最も多く、次いで「6〜7時間未満」の35.2%であった。また、理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間は、「理想の睡眠時間より1時間不足」が39.6%で最も多い。理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別のうつ傾向・不安(K6)をみると、乖離が大きくなるにつれて、「うつ傾向・不安なし」の人の割合が減少する傾向がみられる。

 

 

10月9日は熟睡の日です

10月9日は糖尿病とこころの日です

10月9日はトクホ(特定保健用食品)の日です

 

明日は世界メンタルヘルスデーです