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建設施工における苦渋作業の負担軽減にむけ〜パワーアシストスーツ現場検証の事例を公表します〜

国土交通省では、建設現場技能者の身体動作の支援として、他分野で活用が広がるパワーアシストスーツの建設施工での有効性について、現場検証をおこないました。建設現場での苦渋作業軽減対策の参考としていただく事を目的に「パワーアシストスーツ現場検証事例集」を公表します。

 

少子高齢化の社会の中、建設業においては他産業と比較して就業者の高齢化が進んでいます。今後は人口減少の影響により建設業の担い手不足がさらに深刻化することが懸念されています。担い手が減少する中でも建設業の持続可能性を確保するためには、女性や高齢者など多様な人が安全に働ける環境の整備が求められています。

建設作業において建設作業員が装着型のパワーアシストスーツ(略称PAS)を用いることで、身体負担軽減による就業寿命の長寿化、生産性向上に資することが期待されます。

国土交通省では、公募に応募された23種のPASを建設現場の協力のもと、検証を行いました。検証数が充分ではないものの、得られた知見を基に、適用が期待される工種とその留意点、また今後のPASの開発や改良時に望まれる要求水準を提示することで、PASの建設現場における早期の導入促進や、開発メーカー等における建設現場向けの適用可能性の拡大において、参考となるよう事例集として公表します。

 

国土交通省 令和4年10月17日

建設施工における苦渋作業の負担軽減にむけ〜パワーアシストスーツ現場検証の事例を公表します〜

 

参考

厚生労働省 介護ロボット導入活用事例集2020、令和2年度「高年齢労働者安全衛生対策実証等事業」について、令和3年度「高年齢労働者安全衛生対策機器実証事業」について

農林水産省 アシストスーツ