令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の結果のポイント
調査結果のポイント
メンタルヘルス対策に関する状況<事業所調査>
過去1年間にメンタルヘルス不調により、連続1か月以上休業した労働者がいた事業所の割合は10.6%(令和3年調査8.8%)、退職した労働者がいた事業所の割合は5.9%(同4.1%)
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は、労働者数50人以上の事業所で91.1%(令和3年調査94.4%)、労働者数30〜49人の事業所で73.1%(同70.7%)、労働者数10〜29人の事業所で55.7%(同49.6%)
化学物質のばく露防止対策への取組状況<事業所調査>
労働安全衛生法第57条の化学物質※1には該当しないが、危険有害性がある化学物質を製造又は譲渡・提供している事業所のうち、すべての製品の容器・包装にGHSラベル※2を表示している事業所の割合は80.9%
労働安全衛生法第57条の2の化学物質※3には該当しないが、危険有害性がある化学物質を製造又は譲渡・提供している事業所のうち、すべての製品に安全データシート(SDS)を交付している事業所の割合は54.9%
仕事や職業生活に関する強いストレス<個人調査>
現在の仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者のうち、その内容は「仕事の量」が36.3%(同43.2%)と最も多い
用語の説明
※1譲渡・提供者に容器等に危険有害性を表示することが義務付けられている化学物質をいい、エチルベンゼン、クロム酸等674物質が指定されている。
※2GHSとは、The Globally Harmonized System of Classification and Label- ling of Chemicalsの略で、化学品を世界的に統一されたルールに従って危険有害性ごとに分類する基準のことをいう。この基準により分類(GHS分類)し、その情報を一目で分かるようにしたラベルの表示をGHSラベルという。
※3譲渡・提供者にその物の危険有害性の程度や適切な取扱方法等に関する情報を記載した安全データシート(SDS)の交付が義務付けられている化学物質をいい、第57条該当物質と同じであるが、裾切値(含有量)により義務の対象となる化学物質が異なる。また、安全データシート(SDS)とは、Safety Data Sheetの略で、化学物質の危険有害性や適切な取り扱い方法に関する情報等を記載した文書をいう。