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非定常作業について

非定常作業とは、保守作業、トラブル対処など、通常の作業と異なる作業をいい、労働災害の中では、非定常作業中のものが多く含まれています。

非定常作業中の労働災害が多い理由としては、次のようなことが指摘されています。

 

⑴非定常作業は、日常的に反復・継続して行われることが少なく、かつ十分な時間的余裕がなく行われることが多いため、設備面及び管理面での事前の検討が十分でないことが多く、併せて、これらの作業に従事する作業者が作業に習熟する機会が少ないこと。

⑵非定常作業は、事業場の複数の部門(製造部門、保全部門等)にわたって、輻輳(ふくそう)して行われることが多い反面、事前の作業に関する連絡調整が必ずしも十分ではなく、作業指示が不明確になりがちであること。

 

このようなことから、厚生労働省では、「化学物質の非定常作業における労働災害防止のためのガイドライン(平成8年6月10日付け基発第364号)」、「鉄鋼生産設備の非定常作業における安全衛生対策のためのガイドライン(平成9年3月24日付け基発第190号)」、「自動生産システムの非定常作業における安全対策のためのガイドライン(平成9年12月22日付け基発第765号)」を策定し、非定常作業における労働災害の防止を図っています。

 

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