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障害児通所支援に関する検討会報告書〜概要①〜令和5年3月

障害児通所支援の基本的な考え方

こどもの権利を社会全体で守る こどもと家族のウェルビーイングの向上 インクルージョンの推進

障害児支援を進めるにあたって、行政、事業所、関係機関等の全ての関係者は、以下の基本的な考え方をもって進めていくべきである。

●こどもの意見表明の確保、発達、人権及び基本的自由の保障がなされることで、こどもの最善の利益を社会全体で守っていく環境

●こどもや保護者が内在的に持つ力を発揮できるよう、エンパワメントの視点を持ち、こどもと家庭のウェルビーイングの向上につながるよう取り組んでいくことが必要。

●障害の有無にかかわらず、こどもが様々な遊びなどの機会を通じてともに過ごし、学び合い、成長していくことが重要。こどもの育ちと個別のニーズを共に保障した上で、インクルージョン推進の観点を常に念頭に、こどもや家族の支援にあたっていくこと。

 

1 児童発達支援センターを中心とした地域の障害児通所支援の体制整備

児童発達支援センターの中核機能

①幅広い高度な専門性に基づく発達支援・家族支援機能

②地域の障害児通所支援事業所に対するスーパーバイズ・コンサルテーション機能

③地域のインクルージョン推進の中核機能

④地域の発達支援に関する入口としての相談機能

4つの中核機能全てを十分に備えるセンターを、中核拠点型として整備を推進していく方向で検討。

 

福祉型・医療型の一元化後の方向性

一元化後は、保育士・児童指導員を手厚く配置する等の方向で検討、また、福祉型の3種類(障害児、主に難聴児、主に重症心身障害児)についても、一元化した上で、障害特性に応じた支援を行なった場合に、必要な評価を行う方向で検討。

 

2 児童発達支援・放課後等デイサービス

●各ガイドラインに定めるそれぞれの役割に加え、5領域(※)等、全ての視点を含めた総合的な支援が提供されることを基本とすべき。

●総合的な支援を行い、その上でこどもの状態に合わせた特定の領域への専門的な支援(理学療法等)を重点的に行う支援が考えられる。その際には、アセスメントを踏まえ、必要性を丁寧に判断し、障害児支援利用計画等に位置づける等、計画的に実施されることが必要。

(※)「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」