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問 どうしてスギばかり植えるのですか?

A スギは、我が国固有の樹種で、本州から九州の屋久島まで広く分布しています。根を深く張り、土層が深く肥沃な土地で良く成長します。また、材は軽くて柔らかく、通直(ますっぐ)に育つことから加工が容易なため、建築材、家具材、器具材等幅広い用途に利用できます。このような有用樹種であるため、スギが森林所有者に好まれて植栽されてきた経緯があります。

一方、昭和40年代後半には、身近な自然の減少や公害の発生など生活環境が悪化する中、森林の持つ国土の保全、自然環境の保全形成等の公益的機能発揮への要請が急速に高まりました。こうした中、森林に対する国民の多様なニーズに応えるため、例えば、スギなど単一の樹種で構成されている人工林に広葉樹等を導入する複層林施業など、多様な森林整備を推進してまいります。

また、花粉症による問題が顕在化してきたことから、林野庁では平成3年に少花粉スギのの開発に着手し、平成8年には最初の少花粉スギを開発。現在までに、少花粉スギは142品種、無花粉スギも3品種開発されています。

 

林野庁HP Q&Aより