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「更年期症状・障害に関する意識調査」について

更年期における健康課題や疾患の予防・健康づくりへの支援の在り方を検討することを目的として、更年期症状等についての実態やリテラシー、受診状況や日常生活への影響、支援ニーズ等を明らかにするための調査を実施しました(令和4年3月)

調査結果のポイント

●更年期障害の可能性があると考えている人の割合

「医療機関への受診により、更年期障害と診断されたことがある/診断されている」人の割合は、40歳代女性で3.6%、50歳代9.1%と、いずれも1割に満たなかった。一方、更年期障害の可能性があると考えている人(※)の割合は、40歳代女性で28.3%、50歳代女性で38.3%と高くなっていた。男性では、「医療機関への受診により、更年期障害と診断されたことがある/診断されている」人の割合は、40歳代男性で1.5%、50歳代男性で1.7%であった。一方で、更年期障害の可能性があると考えている人の割合は、40歳代男性で8.2%、50歳代男性で14.3%であった。

(※)「医療機関を受診はしたことがないが、更年期障害を疑ったことがある/疑っている」人、「自分では気づかなかったが、周囲から更年期障害ではないか、といわれたことがある」人、「別の病気を疑って医療機関を受診したら、更年期障害の可能性を指摘された」人の合計

●主観的な更年期症状に対する医療機関受診状況

更年期症状を自覚し始めてから医療機関を受診するまでの期間について、「すぐに受診した(1か月未満)」「1か月程度してから」「3か月程度してから」と回答した人の割合は、40歳代・50歳代で男女とも約1割であった。「受診していない」と回答した人の割合は、40歳代・50歳代で男女とも約8〜9割を占めていた。

●主観的な更年期症状による日常生活への影響

40歳代・50歳代で、更年期症状が一つでもある人のうち、家事・外出・育児・介護・社会活動等において、影響が「とてもある」「かなりある」人の割合は約1割、「少しある」人を加えると約3割であった。

●更年期に関する知識や理解

「更年期に、女性ホルモンの減少による月経周期の乱れ、自律神経の乱れによって、個人差はあるが、不調等が起きること」について「よく知っている」と回答した人の割合は、女性では20〜30歳代で約2割であったが、40歳代では約4割、50歳代以降では約5割であった。男性では、60歳代で約2割、他の年代で約1割であった。

また、「男性にも更年期にまつわる不調があること」について知っている40歳代以降の女性の割合は約3〜5割、40歳代以降の男性の割合は約1〜2割であった。

●更年期に入る前にほしい(ほしかった)情報

更年期に入る前にほしい(ほしかった)情報として、特に「主な更年期症状の内容や程度」「主な更年期症状に対する対処法」と回答した人が全年代で多かった。更年期に関するいずれかの情報を求めている人の割合は、男女とも40歳代・50歳代で高い傾向であった。