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iDeCo+(イデコプラス)

中小事業主掛金納付制度(iDeCoプラス)

iDeCoプラスとは、企業年金(企業型確定拠出年金、確定給付企業年金、厚生年金基金)を実施していない中小企業(従業員300人以下に限る。)の事業主が、従業員の老後の所得確保に向けた支援を行うことができるよう、iDeCoに加入している従業員が拠出する加入者掛金を追加して、掛金を拠出できる制度です。

事業主の掛金と従業員の掛金との合計は、iDeCoの拠出限度額の範囲内(月額2.3万円相当)に設定します。

※iDeCoプラスは、iDeCoに加入している従業員の掛金に上乗せして事業主が掛金を拠出する制度なので、iDeCoに加入していない従業員に掛金を拠出することはできません。また、iDeCoに加入したくない従業員に、加入を強制することはできません。

 

●中小事業主掛金納付制度(iDeCoプラス)の実施要件

・事業主の条件

企業型確定拠出年金、確定給付企業年金及び厚生年金基金を実施していない事業主であって、従業員300人以下の事業主

※従業員とは厚生年金被保険者をいう

・労使合意

中小事業主掛金を拠出する場合に労働組合等の同意が必要

・拠出の対象者

iDeCoに加入している従業員のうち、中小事業主掛金を拠出することに同意した者

※ただし、iDeCoに加入している者のうち一定の資格を定めることも可能

・拠出額

定額

※資格に応じて額を階層化することは可能

 

●iDeCoプラスを実施できない場合は

iDeCoプラスは、企業年金の実施が困難な小規模な企業を対象とした制度であるため、従業員数などによっては実施できないことがあります。実施できない場合は、従業員の老後の所得確保を支援するため、確定拠出年金の企業型年金を実施することができます。企業型年金の実施に際しては、従業員数(厚生年金保険の被保険者)が300人以下の企業は、通常の企業型年金と比べて手続時の添付書類が少なくなるなどの利点がある「簡易型企業年金」を実施することができます。詳しくは確定拠出年金の運営管理業務を行なっている金融機関等にお尋ねください。また、このほかに、中小企業を対象とした制度として「中小企業退職金共済制度」があります。加入要件や制度の概要は、中小企業退職金共済のホームページをご覧ください。

厚生労働省HP「iDeCoの概要」等