令和元年「国民健康・栄養調査」の結果(自然に健康になれる環境づくりに向け、健康無関心層の実態を初めて把握)
調査結果のポイント(令和元年11月に実施)
食習慣・運動習慣を「改善するつもりはない」方が4人に1人
・食習慣改善の意思について、「関心はあるが改善するつもりはない」方の割合が最も高く、男性24.6%、女性25.0%。
・運動習慣改善の意思について、「関心はあるが改善するつもりはない」方の割合が最も高く、男性23.9%、女性26.3%。
・健康な食習慣や運動習慣定着の妨げとなる点を改善の意思別にみると、「改善するつもりである」方及び「近いうちに改善するつもりである」方は、「仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がないこと」と回答した割合が最も高い。
喫煙及び受動喫煙の状況については改善傾向
・現在習慣的に喫煙している方の割合は16.7%であり、男性27.1%、女性7.6%。この10年間で、いずれも有意に減少。
・受動喫煙の機会を有する方の割合は、飲食店29.6%、路上及び遊技場27.1%であり、平成15年以降有意に減少。
非常食の用意の状況には地域差がある
・災害時に備えて非常用食料を用意している世帯の割合は、53.8%。地域ブロック別にみると、最も高いのは関東1ブロック※1で72.3%、最も低いのは南九州ブロック※2で33.1%。
(※1埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 ※2熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)
・非常用食料を備蓄している世帯のうち、3日以上の非常用食料を用意している世帯は69.9%。
※肥満及びやせの状況
肥満者(BMI≧25kg /㎡)の割合は男性33.0%、女性22.3%であり、ここ10年間でみると女性では有意な増減はみられないが、男性では平成25年から令和元年の間に有意に増加している。
やせの方(BMI<18.5kg /㎡)の割合は男性3.9%、女性11.5%であり、ここ10年間でみると、男女とも有意な増減はみられない。また、20歳代女性のやせの方の割合は20.7%である。
65歳以上の高齢者の低栄養傾向の方(BMI≦20kg /㎡)の割合は男性12.4%、女性20.7%であり、この10年間でみると男女とも有意な増減はみられない。年齢階級別にみると、男女とも85歳以上でその割合が高い。
※BMI(Body Mass Index[kg/㎡],体重[kg]/(身長[m])²)を用いて判定(日本肥満学会肥満症診断基準検討委員会 平成23年)