働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書
報告書のポイント
1 「働く」を取り巻く環境の変化
・職業人生の長期化や働き方の多様化、デジタルトランスフォーメーション(DXの進展などに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で、雇用の不透明さが増すなど、「働く」を取り巻く環境が大きく変化している。
・キャリアコンサルタントは、労使双方が抱くキャリア観の変化などを捉え、働くことについての相談相手として、質の高いキャリアコンサルティングを通じての専門性発揮が期待される。
2 キャリアコンサルティングのさらなる普及のための施策
・産業界・企業に対する働きかけとして、セルフ・キャリアドックのさらなる推進、企業におけるキャリアコンサルタントの配置の促進、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング推進など。
・労働者に対する働きかけとして、キャリア形成サポートセンターの事業推進、ジョブ・カードの活用促進(デジタル化による利便性向上)、キャリアコンサルティングの体験機会の提供など。
3 キャリアコンサルタントに求められるものと必要な施策
<キャリア支援の専門職としてキャリアコンサルタントが習得すべきこと>
⑴専門性を深化させ、実践力を向上させる
⑵多様な働き方や年齢階層などに応じたキャリア支援に精通する
⑶企業内の課題解決に向けた提案力を発揮する
⑷外部専門家との連携や外部資源を活用する
⑸就職マッチングやリテンション(職場定着など)を意識するなど。
<国に求められる施策>
国は、セルフ・キャリアドックの推進、キャリア形成サポートセンター事業の推進などに加えて、キャリアコンサルタントの学びの手段として、政策課題に対応した動画教材の提供や、外部専門家との連携強化、、スーパービジョンについての啓発的周知などに取り組んでいく。