ブログ

ブログ

加熱式たばこにおける科学的知見

加熱式たばことは、たばこ葉やたばこ葉を用いた加工品を燃焼させず、専用機器を用いて電気で加熱することで煙を発生させるものです。加熱の方法や温度などは、製品ごとに異なります。日本国内では、平成26年より順次発売が開始されています。副流煙は、ほとんど発生しません。

現地点までに得られた科学的知見

●加熱式たばこの主流煙には、紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品もある。

●加熱式たばこの主流煙に含まれる主要な発がん性物質※の含有量は、紙巻たばこに比べれば少ない。

●加熱式たばこ喫煙時の室内におけるニコチン濃度は、紙巻たばこに比べれば低い。

※現時点で測定できていない化学物質もある

喫煙時の室内におけるニコチン濃度

●主流煙において紙巻たばこと同等程度含まれるものがある「ニコチン」を測定。

●同一条件下(換気のない狭い室内で喫煙した場合)で室内のニコチン濃度を測定したところ、紙巻たばこ(1.000〜2.420μg /㎥)に比べ、加熱式たばこ(26〜257μg /㎥)では低かった。(国立がん研究センター委託事業費「たばこ情報収集・分析事業」による調査)

現時点での評価

加熱式たばこの主流煙に健康影響を与える有害物質が含まれていることは明らかであるが、販売されて間もないこともあり、現時点までに得られた科学的知見では、加熱式たばこの受動喫煙による将来の健康影響を予測することは困難。このため、今後も研究や調査を継続していくことが必要。