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事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン「がんに関する留意事項②」

⑵メンタルヘルス面への配慮

がんと診断された方の多くは一時的に大きな精神的衝撃を受け、多くの場合は数週間で回復するが、がんの診断が主要因となってメンタルヘルス不調に陥る場合もある。

そのため、がんと診断された労働者のメンタルヘルス不調等の状態を把握し、治療の継続や就業に影響があると考えられる場合には、産業医や保健師、看護師等の産業保健スタッフ等と連携するなどして、適切な配慮を行うことが望ましい。

なお、がんと診断された方の中には、精神的な動揺や不安から早まって退職を選択する場合があることにも留意が必要である。

⑶がんに対する不正確な理解・知識に伴う問題への対応

がんは慢性病に変化しつつあるとはいえ、周囲が「不治の病」というイメージを持つこともある。治療と仕事の両立のためには、就業上の措置及び治療に対する配慮を実施するために必要な情報に限定した上で、同僚や上司等に可能な限り情報を開示し理解を得ることが望ましい。