第2章 糖尿病に関する状況
1 「糖尿病が強く疑われる者」、「糖尿病の可能性を否定できない者」の推計人数
「糖尿病が強く疑われる者」は約1.100万人と推計され、平成9年以降増加している。「糖尿病の可能性を否定できない者」は約700万人と推計され、平成19年からみると減少している。
2 「糖尿病が強く疑われる者」、「糖尿病の可能性を否定できない者」の状況
「糖尿病が強く疑われる者」の割合は12.9%であり、男女別にみると、男性17.7%、女性9.3%である。「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は8.2%であり、男女別にみても、男女ともに8.2%である。
3 糖尿病の治療に関する状況
「糖尿病を指摘されたことがある者」のうち、現在治療を受けている者の割合は67.4%であり、男女別にみると、男性で73.1%、女性で60.5%である。年齢階級別にみると、30〜40歳代では治療を受けていない者の割合が他の年代よりも高い。
第3章 身体に関する状況
1 BMIの状況
適正体重を維持している者(BMI18.5kg /㎡以上25kg㎡未満(65歳以上はBMI20kg /㎡を超え25kg /㎡未満)の者)割合は60.7%(年齢調整値62.2%)である。20〜60歳代男性の肥満者(BMI25kg /㎡以上)の割合は34.0%、40〜60歳代女性の肥満者の割合は20.2%である。
また、20〜30歳代女性のやせ(BMI18.5kg /㎡未満)の割合は16.6%、高齢者(65歳以上)の低栄養傾向(BMI20kg /㎡以下)の割合は19.5%である。
2 血圧に関する状況
収縮期(最高)血圧の平均値は126.4mmHgであり、男女別にみると、男性129.8mmHg、女性123.8mmHgである。
40歳以上の平均値は129.3mmHg(年齢調整値127.3mmHg)である。
3 血中コレステロールに関する状況
血清LDLコレステロール値が160mg /dl以上の者の割合は8.1%であり、男女別にみると、男性6.2%、女性9.5%である。
40歳以上では8.2%(年齢調整値8.5%)である。
第4章 栄養・食生活に関する状況
1 栄養バランスのとれた食事に関する状況
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合は、52.8%である。男女別にみると、男性52.3%、女性53.2%であり、年齢階級別にみると、男女ともに20歳代で最も低い。
2 食塩摂取量の状況
食塩摂取量の平均値は9.6gであり、男女別にみると、男性10.5g、女性8.9gである。
3 野菜摂取量の状況
野菜摂取量の平均値は258.7gであり、男女別にみると、男性268.6g、女性250.3gである。年齢階級別にみると、年齢階級が高い層で摂取量が多い。
4 果物摂取量の状況
果物摂取量の平均値は78.1gであり、男女別にみると、男性70.4g、女性84.7gである。
年齢階級別にみると、男女ともに70歳以上の摂取量が最も多い。
第5章 身体活動・運動及び睡眠に関する状況
1 運動習慣者の状況
運動習慣のある者の割合は34.6%(年齢調整値31.3%)であり、男女別にみると、男性で38.5%、女性で31.5%である。年齢階級別にみると、男女ともにその割合は30〜40歳代で低くなっている。
2 歩数の状況
歩数の平均値は7.071歩(年齢調整値7.231歩)であり、男性で7.763歩、女性で6.495歩である。20〜64歳の歩数の平均値は、男性8.564歩、女性7.287歩であり、65歳以上では男性
6.667歩、女性5.429歩である。
3 睡眠の状況
ここ1か月間、睡眠で休養がとれている者の割合は79.6%(年齢調整値78.5%)であり、男女別にみると、男性80.4%、女性で78.9%である。20〜59歳では73.0%、女性で78.9%である。
1日の平均睡眠時間が6時間以上9時間未満(60歳以上については6時間以上8時間未満)の者の割合は56.0%(年齢調整値は56.9%)であり、男女別にみると、男性56.1%、女性55.9%である。
第6章 飲酒・喫煙に関する状況
1 飲酒の状況
生活習慣病(NCDs)のリスクを高める量を飲酒っしている者の割合は11.4%であり、男女別にみると、男性13.9%、女性9.3%である。年齢階級別にみると、その割合は男性では60歳代、女性では50歳代が最も高く、それぞれ21.6%、18.4%である。
2 喫煙の状況
現在習慣的に喫煙している者の割合は、14.8%であり、男女別にみると、男性24.5%、女性6.5%である。年齢階級別にみると、男性では40〜50歳代でその割合が高く、3割を超えている。
現在習慣的に喫煙している者が使用しているたばこ製品の種類は、「紙巻たばこ」の割合が男性65.4%、女性60.0%であり、「加熱式たばこ」の割合が男性41.4%、女性44.2%である。
たばこ製品の組合せについて、「紙巻たばこのみ」「加熱式たばこのみ」「紙巻たばこ及び加熱式たばこ」割合は、男性では、それぞれ56.9%、33.0%、8.4%であり、女性では、それぞれ55.2%、39.3%、4.8%である。
3 禁煙意思の有無の状況
現在習慣的に喫煙している者のうち、たばこをやめたいと思う者の割合は18.6%であり、男女別にみると、男性17.2%、女性23.1%である。
4 受動喫煙の状況
望まない受動喫煙(家庭・職場・飲食店)の機会を有する者の割合は、26.7%であり、男女別にみると、男性29.2%、女性24.9%である。
自分以外の人が吸っていたたばこの煙を吸う機会(受動喫煙)を有する者(現在喫煙者を除く。)の割合について場所別にみると、「路上」が28.6%と最も高く、次いで「職場」が16.9%、「飲食店」が16.7%となっている。
第7章 歯・口腔の健康に関する状況
1 歯・口腔の健康に関する状況
何でもかんで食べることができると回答した者の割合は85.9%であり、男女別にみると、男性で86.0%、女性で85.8%である。
50歳以上ではその割合は80.6%(年齢調整値81.3%)である。
第8章 社会活動に関する状況
1 社会活動の状況
勤労・就学を含む社会活動を行なっている者の割合は、83.1%であり、男女別にみると、男性86.2%、女性80.4%である。65歳以上では、その割合は69.6%である。
地域の社会活動への参加について内容別にみると、町内会や地域行事などの活動に参加している者の割合が最も高く、その割合は31.1%である。
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