2⑵初めて勤務した会社で現在も働いているかどうか
在学していない若年労働者が初めて勤務した会社で現在も働いているかどうかについてみると、「勤務している」が55.5%、「勤務していない」が42.7%となっている。
これを性別にみると、「勤務している」では男が59.4%、女が52.0%となっている。
最終学歴別に「勤務している」割合をみると、概ね学歴が高くなるほど「勤務している」割合は高くなっており、雇用形態別に「勤務している」割合をみると、正社員では65.4%、正社員以外の労働者では26.0%となっている。
2⑶初めて勤務した会社を辞めた主な理由
初めて勤務した会社をやめた理由(3つまでの複数回答)についてみると、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」が28.5%、「人間関係がよくなかった」が26.4%、「賃金の条件がよくなかった」が21.8%、「仕事が自分に合わない」が21.7%の順となっている。
3今後の職業生活
⑴若年労働者の転職希望
若年労働者が、現在の会社から今後「転職したいと思っている」割合は31.2%、「転職したいと思っていない」割合は30.3%となっている。
これを性別にみると、男では今後「転職したいと思っている」が27.7%、「転職したいと思っていない」が32.6%、女では今後「転職したいと思っている」が35.1%、「転職したいと思っていない」が27.8%となっている。
年齢階級別にみると、今後「転職したいと思っている」は「20〜24歳」層が35.0%と最も高くなっている。
⑵若年正社員の転職希望理由
現在の会社から今後、転職したいと思っている若年正社員について、転職しようと思う理由(複数回答)をみると、「賃金の条件がよい会社にかわりたい」が59.9%、「労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい」が50.0%と高くなっている。
4 職業生活の満足度
在学していない若年労働者の職業生活の満足度D.I.について雇用形態別にみると、若年労働者では、「雇用の安定性」が66.4ポイントと最も高く、次いで「職場の人間関係、コミュニケーション」が57.3ポイント、「仕事の内容・やりがい」が55.2ポイントとなっている。
正社員以外の若年労働者では、「仕事の内容・やりがい」が59.9ポイントと最も高く、次いで「労働時間・休日等の労働条件」が54.8ポイント、「職場の人間関係、コミュニケーション」が54.5ポイントと高い反面、「雇用の安定性」(38.1ポイント)は正社員に比べて満足度は低くなっている。
「賃金」については若年正社員、正社員以外の若年労働者ともに最も満足度は低く、若年正社員でマイナス5.9ポイント、正社員以外の若年労働者では0.6ポイントとなっている。
「職業生活全体」でみると、若年正社員が37.8ポイント、正社員以外の若年労働者が45.3ポイントとなっている。
※事業所調査 若年労働者の定着について
5⑵定着のための対策
若年正社員の「定着のための対策を行なっている」事業所は73.7%、正社員以外の若年労働者の「定着のための対策を行なっている」事業所は60.1%となっており、若年労働者の定着のために実施している対策(複数回答)をみると、「職場での意思疎通の向上」が若年正社員、正社員以外の若年労働者ともに最も高くなっている。また、若年正社員、正社員以外の若年労働者ともに、前回(平成30年)調査より「労働時間の短縮・有給休暇の積極的な取得奨励」を実施する事業所割合が大きく増加している。